誤飲した時の看病ポイント
1.次の場合は飲み込んだものを吐かせてはいけません。
- (1)6カ月未満の乳児
- (2)意識障害、けいれんがあるとき
- (3)重症な心疾患や、不整脈があるとき
- (4)強酸や強アルカリなどの腐食性物質(→5.へ)
- (5)灯油やシンナーなどの揮発性石油類
- (6)けいれんを起こすストリキニーネや樟脳(しょうのう)などの毒物
2.次の物質は脂溶性なので牛乳を飲ませてはいけません。
- (1)農薬
- (2)殺鼠剤
- (3)殺虫剤
- (4)防虫剤
3.次のような重い症状のあるときには、直ちに病院に行きましょう。
- (1)意識障害、けいれんがある。
- (2)長い時間が経過しても、中毒症状がある。
- (3)血を吐いた。
- (4)ぐったりしている。
- (5)顔色が悪い。
- (6)激しく咳き込んだりゼェゼェしたりする。
4.誤飲した場合の共通の処置
- (1)液状のものは、皮膚や目についてないかを調べ、ついていれば流水で15分以上洗いましょう。
- (2)多量の水を飲ませることは、吐かせるための前処置として行う以外は止めましょう。かえって毒物を溶かしたり吸収をうながしたりしてしまします。
5.強酸や強アルカリなどの腐食性物質を誤飲した場合の処置
- (1)絶対に吐かせてはいけません。
- (2)すぐに多量の牛乳を飲ませましょう。
- (3)必ず病院へ行って診察を受けましょう。
受診した際お医者さんに伝えましょう
- 「何を」「どれ位の量」飲みましたか?
- 吐きましたか? 吐いた場合、何回吐きましたか?
*飲み残しの容器、吐いたものなどをとっておき、受診の際に持っていきましょう。
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